最高級品はハンドメイド
趣味の範囲を超えて没頭した数々のハンドメイド作品。そのジャンルも幅広いものに・・・やはり、どんなに高級なモノよりも愛着の湧く所謂『手作り』作品たち。『妥協する位なら作らない』という信念の元、どれも製品としての役目をしっかりと果たしております。その自慢も兼ねたハンドメイドのオススメブログです。
[PR]
[PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。
革 vol3
ヌメ革を使用する理由となる大きな特徴は、非可逆的変形です。水分を非常によく吸い込みます。十分に水を含んだヌメ革を変形すると、その形を記憶します。曲げたまま乾かすとそのまま曲がっていますし、伸ばして乾かすと伸びたままです。馬具等は、この特徴を生かして、立体的に造形します。野球グラブも同様に形を作り、その後、クロム系処理を施します。カービングは、鋭い突起で模様を作った金属性刻印や、鈍角のナイフを押し付けて、刻印や線を作ります。彫刻といっても、素材を削り取って形を作るのではなく、垂直方向の変形で彫刻するのです。ナイフで任意な線を得ることができ、数ミリほどのなめらかな先を持つ刻印で線を堺に凹ませることにより、凹凸を作り彫刻します。模様の刻印を組み合わせパターンを刻印します。刻印は沢山の種類があるので、好きなものを入手し、組み合わせを工夫してカービングを施します。よく使われる、伝統的な刻印は名前がつけらていおり、セットで入手できます。入門キットとして、作品の型紙と必要な適した革が付いたものがあります。そのセットだけで、数種類の品が作れます。初心者はそれから始めて、技法を習得し、オリジナルを目指す方法が経済的、かつ、効率的です。よく使用する物をキットのセットで、欲しいものは、後からその都度は、足せばよいでしょう。カービングは、水で常に湿らせながら行います。刻印をゴムか木製ハンマーでたたいて描きます。線は、専用ナイフで書きます。
カービングが終わると着色です。水溶性染料で描く方法と、ペースト塗料で拭く方法があります。凸部を濃く、凹部を薄くする方法とその逆があります。凹部をにペースト染料を残して暗い地とし、凸部を拭き取って薄くすると、重厚な立体感を強調した浮彫となります。染めが終わると、変形を止めるため乾燥し、仕上げ塗装を湿布します。ベルトなどは、革の裏を染めません。衣服が汚れるからです。カービングのコースターは初心者教材ではポピュラーですが、最後に仕上げを行うので、実際の使用時は、グラスの水分を吸い取ることはできませから、冷えたビールグラスには向きません。足が付いたワイングラス用になります。
この記事へのコメント