最高級品はハンドメイド

　トロピカル地方では、毎年１２月の第１日曜日は、この地方最大のシチズンマラソン開催日です。本土からも大勢の「ジョガー」がやってきます。参加者が２万人を超えたのが、もう何年も前になり、「走れない」状態でした。最近は、「２万人」で申込み締切となっているそうです。

　ゲスな話しですが、この地方には、他にも有名なシチズンマラソンがあり、離島でも行われます。特に、外周道路が４２．１９５ｋｍを確保できない島では、ハーフマラソンや、全島（島外周環状道路）一周マラソンと称して行われています。４２．１９５ｋｍに達しないレースを「マラソン」と呼ぶことの是非については、私は無関心とします。

　とにかく、物凄いお金が落ちるのです。しかも、ノンギャラ。なんせ、「走るあなたが主役です。」がキャッチコピーですから。本土からのジョガー（どのレースもランナーとは呼んでいない。）で、こちらに縁故者がいなければ、宿泊、食事は勿論自前です。こちらの住民でも、確実に必要な物として、①シューズ。これは、この日を狙って、練習用と本番用として準備万端です。②ランニング・ウエア。これも練習用とハレ着用。③申込み手数料。トロピカル地方行政中心都市が総取りです。この市内以外の市町村もコースです。④スタートラインまでの交通費。南部中心地域全域が通行止め！

　オプションは、①にわか業者撮影のラミネート入写真。登録ナンバーのゼッケンが撮されているので管理が容易なんです。②コスチューム代。これは、可哀想な社員が会社を背負って走るので、それなりのコスチューム。最近は「ゆるキャラ」さんの影響があり、かなりハードが予想されます。トロピカル地方の１２月上旬は暑い。数時間もこれをやったら、下手したら死ぬで！特に、自衛隊が頑張っています。というのは、どんなに派手な、珍な、恥ずかしい格好で走破しても、絶対テレビ、新聞には出ません。ですから、沿道の人たちへのライブのみの効果を期待します。

　このコースを南下する長い道路が国道５０７号線です。