最高級品はハンドメイド

　インテル社のマイクロプロセッサーとチップセットボードをゲットできたので、マイクロソフト社のＯＳを使用することにしました。ＭＳ－ＤＯＳであれば、１６ビット命令セットに対応するドライバープログラムを自分でビルドする手間が省けます。同包のドライバーをそのまま使用できるので、助かりました。印刷が画期的な速さとはならなかったことが悔しかったですが、その時初めて、プリンターの能力限界であることを知りました。インクジェットプリンターが値崩れのように安くなったので、これを購入しました。印刷コストパフォーマンスがまるで違っていて、しかも速い、２時間かからないで印刷できたのを喜んでいました。今度は、コンテンツを探さねばなりません。当時のネット環境は従量（時間）課金制でしたから、探すための通信費、見つけて、データのダウンロードの時間。酷くお金のかかる遊びでした。ということで、止めてしまいました。

　そもそも、ペーパークラフトは私の意とするハンドメイドではありません。単なる工作遊びです。趣味としては成り立つかもしれませんが、プラモデル等の模型作りの範疇です。ハンドメイドとなると、その存在が何らかの「用途」を持たねばなりません。「置物」でも「アート」でもいいのです。しかし、ペーパークラフトはちがうな。と思い、しばらくペーパークラフトを忘れていました。

　ある日、体調を崩し仕事を、休んでいたころ、ネットで、「ＹＡＭＡＨＡ」を見ていました。ペーパークラフトのコーナーがありました。そこに、バイクがあったのです。パッと見たとき、ペーパークラフトであることに気付きませんでした。あまりにもの完成度の高さが理由です。しかも、バイクと言えばその構造体が自動車に比較できないほど細いはずです。こんなものを紙で作れるのだろうか。縮尺を見ると、なるほど、大きい。出来上がりは、３００ｍｍほどになる。ページを確認すると、そのパーツの凄さに驚くとともに、またも、印刷コストを考えました。時代がちがう。通信費は無視できる。プリンターも高速シリアルが当たり前の時代だから、試しに、印刷してみよう。１０分足らずで印刷終了。やってみようかな。

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