最高級品はハンドメイド
趣味の範囲を超えて没頭した数々のハンドメイド作品。そのジャンルも幅広いものに・・・やはり、どんなに高級なモノよりも愛着の湧く所謂『手作り』作品たち。『妥協する位なら作らない』という信念の元、どれも製品としての役目をしっかりと果たしております。その自慢も兼ねたハンドメイドのオススメブログです。
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万博時代のハンドメイド vol3
Uコンはその名のとおり、一本のワイヤーが、握られた手の平の中でUターンして機体に戻っているからです。グリップを手首の上下で操り、エルロン兼フラップ兼昇降舵、要するに主翼の後方のスポイラー角度を上下させるだけです。エンジンはマックスパワーで回転するよう調整します。青い廃棄ガスを吐きながら飛んで行くのです。
最大出力が必要な理由は、そもそも、テイクオフしたなら最後、スロットルを調節する手段がありません。安く作るため、小さなエンジン、もしくは安物か中古の大きなエンジンなので、最大出力でないと飛べないのです。プロペラも高価です。そんなことから、人類史上最悪の騒音オモチャでしょう。その保存会が今もある!エンジン始動は多分現代人は正視に耐えられないでしょう。人差し指でプロペラをはじくのです。プルン・パスッ。プルン・パスッ。プルプルプルプルプル・・・・しめた!と指を退去。エンジン全開。もうすでに飛びたい飛びたい。機体がキチガイみたいに騒ぎ出して、ぶっ飛んでいきます。滑走路は無用です。調整が失敗であれば、ヒサンです。物凄い速度で廻るので操縦放棄、墜落させねばどうにもならない。実験自体が不可能ですから、潜在的飛行能力がわからない。信じられないオモチャです。成功しても、スロットルがないので、ガス欠まで飛ぶしかないという。私は、一度も着陸を見たことがありません。
一応ランディング・ギヤはあるのですが、全てバージンのまま逝ってしまうというヒサン。しかも、機体総重量はドンドン小さくなるので、揚力が増し、しかし、上昇範囲は一定だから、速度に反映されていく。エンジンも暖まって、最高効率で回転を始める。体力に反比例して、速度が増すという凶器です。大体、中学生だから、危険ほど楽しい物はないし、エグゾーストノートはもう、彼らにはブルーノート以外にないのです。大人は怒り狂っているけれど、見ている私も、パイロットも聞こえるはずがありません。その頃ヒットした映画は故・石原裕次郎出演、「素晴らしき飛行機野郎(英)」奴らカレイ(加齢)なるパイロットは、まだ生きています。保存会の人々。顔が、へんな。
*参考:http://tencaichi.zero-yen.com/
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