最高級品はハンドメイド

　アンテナ。専門用語では「空中線」と言います。空中に放射されている放送局送信所からの電波を高周波電気としてラジオに入力するための装置です。これは、電気的な数値を数学計算し求めるのですが、もうすでに計算済みですから、わざわざ計算をやり直す必要はないことと、チューナーを省くことから、放送局の選択を放棄しているので、計算自体が無用です。つまり、目的の電波を受信するためには、アンテナを計算して作れねばならないということをここでは勉強として、覚えておきましょう。テレビ放送アンテナでは７５Ω、船舶等無線機は５０Ωという具合に決まっています。法律での決まりではありません。慣例です。これを決めておくことにより、受信機のアンテナン入力インピーダンスや送信機の出力インピーダンスがこの値となるようを前もって設計でき、アンテナを接続しやすいからです。テレビが７５Ωと決まっているのはそれが理由です。（昔は３００Ωや２００Ωという物もあった。）

　ここで、私の案内やネットで確認しながら、本当に作れば、夏休みの鬼門「自由研究」「工作」に使えますよ。小学生のお子様がいらっしゃれば、是非やってください。また、今どきですから、夏休み直後に実施されるそれぞれ自治体の「防災の日を睨んで」なんてタイトルが正解ですし、防災グッズに入れておいてもいいでしょう。非常に小型で電池不要ですから。

　話が横道にそれました。アンテナを続けます。

　アンテナの話の導入から続けます。ゲルマラジオ、鉱石ラジオ、塹壕ラジオ。この辺りで、確信部分にちょっとだけ触れてあげましょう。

　以前から、この３種類のラジオについてご存じでいらっしゃる方は、特になんでもないのないのですが、どう考えても「ザンゴウ・ラジオ」が気になってどうにもこうにもという気分の方がいらっしゃると思います。この時点ですでに検索されている方も大勢いらっしゃるでしょう。戦時中、兵士が、塹壕で作った「娯楽用ラジオ」です。「サバイバル・ラジオ」ではありません。